佐々木 浩氏を偲んで

 2005年1月、モンゴル倶楽部、モンゴル・ブフ・クラブの活動の中心を担ってくださっていた佐々木浩氏が永眠されました。
 両クラブの今までの諸活動は、佐々木氏なくしては成り立ち得ないほど、両クラブの大きな支えであり、また、楽しい思い出をたくさん残していただきました。
 佐々木氏は広くモンゴルの歴史、民族、宗教に造詣が深く、長年独自の研究をなさっていました。なかでもモンゴル仏教において、氏の専門である建築部門の研究にも本領を発揮しておられ、広範囲の地域に赴いて数多くの寺院建築を見聞されていました。
 そこでモンゴル倶楽部が年1回、代々木で開催していたモンゴル祭りにて講演をお願いし、モンゴルの仏教寺院建築の現状について、氏が現地に足を運んで撮影してきたたくさんのスライド上映とともにお話しいただいたこともあります。
 また機関誌『ジャムチ』8号から11号に、1997年から98年にかけて、「内モンゴル仏教寺院紀行」を連載していただきました。
 連載当時は、氏の真摯な性格を反映して内容が濃く、『ジャムチ』の読者には難解すぎるとクレームをつけたりして、せっかくの連載が4回目の「番外編」をもって未完で終わったままになってしまったのが、返す返すも悔やまれます。
 ジャムチに掲載した連載『内モンゴル仏教寺院紀行』をここに再掲し、佐々木氏を偲ぶよすがといたしたいと思います。広く皆様にご高覧いただきまして、ご感想、また故人の思い出などをお寄せいただけましたら幸いです。

 2005年2月

モンゴル倶楽部
モンゴル・ブフ・クラブ
スタッフ一同

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【追記】 2005年2月22日の月命日に、チベット自治区青海省レプゴンの隆務寺(ロンヲ・ゴンパ)にて、佐々木さんの供養の儀式が執り行われました。そのご報告は⇒こちら
 また、2006年1月15日に、目白の椿山荘にて一周忌の集まりがありましたことをご報告いたします。
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